SmartLF SGi シリーズは多種多様なニーズに万能に対応する高性能な大判スキャナです。建築、設備、設計や、CAD、GIS、ファイリングに関連する用途でご利用いただけ、図面や地図などの原稿をシャープにかつ高精度に読み取ります。また鮮やかな色の再現が求められるグラフィックや複写業にもクラス最高のカラー性能でお応えします。
CCDイメージテクノロジを搭載するSmartLF SGi シリーズには、色彩を表現する特性をフルに引き出すための多くのテクノロジーが搭載されています。 – 広域なガモット(色の再現できる範囲)や、高いダイナミックレンジ(暗い領域と明るい領域における読取り性能)、また高精度を実現する1200dpi光学解像度、最新の発光システムなど、現在市場にあるCCDスキャナでは最高の性能を誇ります。本製品は、グラフィック市場で求められる鮮やかな色の表現や再現性のみならず、地図や各種テクニカル図面で重要とされるくっきりとした線画の再現など多種多様なニーズにお応えします。
またSmartLF SGi シリーズでは、SureDrive原稿搬送機構を搭載し、原稿に安定した圧力を加えながら原稿を搬送します。2方向から白色の光を照射する2D LED 発光システムとの連携は、折れやシワによって画像に生じる影を軽減しながら読み取ることを可能にします。
イメージデータは、 48-bit (カラー) あるいは 16-bit (モノクロ)でスキャンされ、最適で信頼性の高い 24-bit または 8-bit が抽出されて生成されます。
CCD 方式を採用する他社の大判スキャナでは、優れたカラーイメージの性能を持つ代わりに、蛍光管ランプを光源とするシステムを持つために、好ましくない面も持ち合わせています。蛍光管の代わりに白色 LED を使用することで、 SmartLF SGi シリーズは、省電力性と実用的な操作性を持ち合わせています。
白色の蛍光管ランプを発光システムとする大判スキャナでは、一般的にスキャナの電源投入から、およそ5分間スキャナを使うことができませんでした。 さらに蛍光管ランプの温度管理や安定化のため時間を有し、最適な光量を得るためには、約30分経過してから運用することが推奨されています。これらを怠った場合には、色の再現やステッチ(画像の重ね合わせ)の精度を得ることができません。
SmartLF SGi シリーズが搭載する白色 LED 発光システムでは、蛍光管ランプと同等の高品質なカラーが得られます。さらに LED では電源投入時(本体の温度は低い状態)から、運用時(本体の温度が上昇する)まで、常に安定した光のスペクトラムを維持することができます。オペレーターは、ウォームアップの時間や、スキャナの光量を安定化させるために長時間待つ必要はなく、いつでも最高の画質を得ることができます。本製品は電源投入後、すぐに使用できる実用的な運用を実現しています!
SmartLF SGi シリーズでは、プログラム管理されたタイマー機能がサポートされています。オペレーターが都度操作しなくても、スキャナ未使用時間により、省電力のモード に自動的に移行することができます。SmartLF SGiシリーズはスキャン時に約30%、待機中には約94%の省電力を実現します。(Energy Star®適合)また電源投入後即使用ができるので未使用中は完全に電源を切っておくことができます。
一般的に、蛍光管ランプを光源としたスキャナでは、1-2年のサイクルで光源ユニットを交換しなくてはなりません。LEDの発光システムは、これら消耗性部品を持たないため、導入後のコストを圧縮することができます。蛍光管ランプの発光システムはスキャナの電源が投入されている間、ランプは点灯し続けなくてはなりません。LEDの光源では、スキャン動作している間だけ点灯します。 LEDでは、およそ 50,000 時間の耐久があり、24時間連続で製品を稼働させた場合に、約6年の耐久となります!
蛍光管ランプを光源にする大判スキャナでは、頻繁なキャリブレーションが必要です。LEDの発光システムでは常に安定した光量を維持し、キャリブレーションの回数も少なく抑えられます。
LEDでは水銀等の有害物質を含んでいません。 環境に優しい設計が施されています。
SmartLF SGi シリーズは、カメラレンズの特製によって生じる歪みを補正するために他社製品にない6 個のCCDセンサを搭載しています。
一般的に CCD 方式を採用する大判スキャナでは、センサの個体差により、画像の重ね合わせや精度に関する問題が引き起こされています。SmartLF SGi シリーズでは、優れた剛性を持つ一体型のカメラシャーシを持ち、6個のCCDカメラセンサによって、これらの典型的な問題を改善しています。
SmartLF SGi シリーズは、高速なモノクロの読み取り 330.02mm/s (200 dpi設定時)を実現しています。大量のカラー業務がある場合には、カラースキャンの高速化が図れる e モデルを選択いただくことで、 203.2mm/s (200 dpi設定時)のカラー読み取りが可能となります。
SmartLF SGi シリーズでは、ネットワーク接続が可能です。 本製品ではギガビットに対応するイーサネットと、USB3/USB2に対応するインターフェースを標準で装備しています。ギガビットイーサネットは、スキャナとPC間のデータ転送において、USBケーブルでの接続よりも高速な転送が行え、スキャナの設置場所をホストPCからさらに離れた位置に配置できるメリットもあります。
(別売りのソフト、SmartWorks Proソフトウェアが必要になります。)
一般的に他社メーカーのスキャナでは、最適な設定値を見出すために、イメージデータ上のエリアを選択して、複数回のプレスキャンの操作が必要とされています。SmartLF SGi シリーズとスキャン専用ソフトSmartWorks Pro により、オペレーターはわずか1度の読み取りを行うだけで、その後画像にさまざまな編集をリアルタイムに行うことができます。
“スキャンワンス” – わずか1度の読み取りで、濃度の調整が必要なエリアを指定することで、リアルタイムに最適な調整を行い、劣化している原稿を再生することができます。バッチスキャン後にファイルの画質調整などを行う場合に再度スキャンする必要がなく、従来のワークフローに効率化をもたらします。
更に、原稿を何度もスキャンする必要がない為、原稿に与えるダメージを軽減します。
IAT (高度最適化しきい値モード)を使用し、劣化した古い原稿であったとしてもバックグラウンドの濃度を調整し、瞬時に簡単に高画質なイメージデータを作成することができます。
SmartLF SGi シリーズが搭載する先進の用紙搬送機構、SureDriveは、 デリケートな原稿を最少の加圧力で搬送することを可能にします。搬送のために原稿に圧力が加わっている間にも、ホールドダウンローラーで安定化させ、折れやシワのある原稿に生じる影を軽減させます。
プロ仕様、別売りソフトSmartWorks Proソフトウェアはスキャン専用ソフトとスキャン&コピーソフトの2種類のバージョンが用意されています。SmartLF SGスキャナには当ソフトを体験できる「お試し版」バージョンが付属されています。(スキャンした画像やコピーに当社名の透かしが入ります)更にSGシリーズにはTwainに対応するアプリケーションに画像を取り込むことができるTwainインターフェースが付属します。
スキャナ本体にある操作パネルから、スキャン、コピー、停止、用紙の戻し、送り 等の主な操作が行えます。
大判スキャナを接続するPCにつないで簡単に使うことができます。イーサネットでの接続の場合、SmartWorks ProソフトウェアはコンピュータがDHCPネットワークプロトコルを通し起動するため、接続されているSmartLF SGiスキャナを自動的に検出します。
SmartLF SGi シリーズの日常のメンテナンス作業には、キャリブレーションがあります。この操作は短時間で簡単におこなえます。スキャナ本体に付属されるユーティリティーソフトを使用し、メンテナンスソフトを実行することで、スキャナを最良の状態で使用することができ、さらに最新のファームウェアやドライバをアップグレードすることも可能です。またガラスプレートは、装着時はマグネットで固定されていますので、素早く簡単に取り外したり、交換することができます。用紙搬送エリアも簡単に清掃できる設計となっています。
SmartLF SGi シリーズは、RoHS に適合しています。また省電力仕様でENERGY STAR®に準拠します。水銀を含む蛍光管ランプ等の消耗性部品もなく、リサイクル性に優れたコンポーネントが使われています。作動音も最小限に抑えるように考慮されています。
SmartLF SGi シリーズには3つのモデル構成があり、アップグレードすることにより異なったスペックを持つ仕様のモデルとなります。: m (モノクロ専用モデル)、 c (カラーモデル) 、 e (高速カラーモデル)
導入検討時のニーズがモノクロの業務のみであれば、初期の導入コストを抑えたモノクロ専用モデルで導入いただき、カラーのニーズ拡大に伴い、必要なときにアップグレードすることが可能です。また導入検討時のニーズが使用頻度の少ないカラーも見込む場合には、カラーモデルで導入いただき、導入後の業務拡大に応じて、高速なカラーモデルにとアップグレードすることができます。
これら大判スキャナのアップグレード作業は、eメールを使って簡単に行えます。この場合スキャナを返却したり、サービスエンジニアによる作業は必要としません。
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